電話占いの聖庵

つきまとう生霊の正体
忘れていた過去からの訪問者
G県 ヒロさんの場合

ご相談内容

I県在住のミワさん(30代)は 「たまに意識が飛んでる気がする」 時折だが、自分が自分じゃないような違和感を覚える、変なモノが憑いてないか視て!という内容から始まった。生霊とか幽体離脱とか聞いた事はあるが、自分には無縁だと否定してきた。実害が出始めて友人に話したところ 「うわの空で話してる時がある! 心ここに有らずって感じで気になってた」 と指摘されたと、ご紹介でお電話を頂いた。

体力が落ち気力が湧かないのは、仕事を頑張りすぎたせいかと、漢方や鍼治療など中医学を頼ったが一向に改善されず、病院を片っ端からハシゴしていた。MRIでも異常が見つからず「ストレスですね」と診断され 納得がいかない。特に、偏頭痛と 首根っこから肩にかけての凝りと痛みがつらく、背中に寄り掛かられてるような違和感が抜けない。全身が重たく倦怠感がひどい。

ミワさんは一人暮らし歴20年、仕事に生きがいを見出し、恋愛にも結婚にもあまり興味がない。
40回目の誕生日を来月迎えるが、結婚は 「お互いに愛し合える人が現れたら考える」というスタンス。恋愛は尽くしても裏切りに遭うが、「仕事は一生懸命やれば応えてくれる」...仕事を犠牲にしてまで恋愛に走るなんてない!とキッパリ。淋しさは感じない、友達が楽でいいと。

営業職で成績優秀なミワさんの自信に揺らぎが生じたのは、顧客先へ訪問したとき。馴染みの人との会話が引き金になった。新商品の説明を愛想良くしていたはずが、「さっきの質問だけど、 分かり易く説明して」 と不愉快そうに言われた。 (さっきの質問て?) 何か聞かれたっけ?...思い出そうとしていると、「えー!さっき資料出すから待ってねって、ミワさん言ったよね?」 と訝しそうに言われた。心配そうな顔で、「らしくないよ、仕事の鬼が!大丈夫?」 と見送られ、会社へ戻ってきたが。私どうしたんだろう? 質問された事さえ思い出せない、(健忘症?)。翌日 お詫びの品を持って再び訪問すると、昨日とは打って変わり、得意の話術でスラスラと運んだ。 期待できる返事ももらえたが、「昨日は難しい言葉が多くて。専門用語の羅列だもの」と改めて言われ 「えっ?」となった。心が曇る。

もしかしたら 気づかなかっただけで昨日だけじゃないかも。いまの私は想像以上に深刻なの?
客先では親しみのある言葉を用いるのが基本だと後輩にも教えてきた。初歩的なミスを犯して、言われるまで気づかないなんて! ミワさんは「自分にがっかりした」と呟く。

電車に乗れば、ドアの側にずっと立っていたのに、降りなきゃいけない隣駅に着き 停車中ボーッとし、間一髪のところで慌てて飛び降りたことも。ドアに挟まれず済んで忘れていたが、あとになってから「あれは何だったのだろう?」と気になりだす。肉体だけが電車の中にあって、魂は抜けていたような感覚だった...。普段は車を運転して客先回りをするが、夕方の薄暗い道で、こんな状態になって、歩行中の人に気づけなかったら?! 子供が急に飛び出してくることも経験上ある。不安だ。意識が飛ぶ瞬間がいつなのか?キッカケすら分からない。

「実は、先月 事故に遭って」 とミワさん。普段なら咄嗟の機転が利くのに、その日は 気づいたら激突したあとで、危機感すら働かなかった。相手の前方不注意だったのだが 問題はそこではなく、大変な事故にも関わらず 「ん?」 って感じで直前の記憶が残ってない。直線道路で正面から突進してくる車に気づかないなんて 「アリエナイ!」 と。

いつも通り運転をしていたら、車が90°向きを変え、景色が 道路から田園風景に変わっていた。
愛車は大破したが、怪我という程のモノはなく、唖然としていたら救急車に乗せられた。ミワさんにとっては、「不幸中の幸い」というよりも...何が起きてるのか分からない...判断するどころか、「ワタシに何かあったの?」 だったという。

ほかにも色々と不可解な事が身に降りかかったが、唯一つを除いては、無茶な理屈をこじつけて勝手に終わりにしてもいい。しかし仕事だけは...! 信頼を得るため精進してきた。顧客先も増え、ミワさん流の人心掌握術が実を結んでいた。もっと伸びたいから緊張感を緩めたことなどないのに、今更なぜ?新人のようなミスを犯したのか?! いったい自分に何が起きてるのか?

相談した友人から「生霊を飛ばされてない?」と言われたが、営業職だから嫉妬はあると思うが 呪われてるとしても、誰がしてるのかは見当が付かない。医者も匙を投げた体調不良も含めて、これが、誰かの仕業なら絶対に許せない。原因を探って! 体調を戻して! 藁にもすがる思いなの...本来の自分に戻れる望みがあるなら、時間が掛かってもいい。運を天に任せるより 自ら動きたいのと、はっきりとした意志を伺い、原因究明と解決のご依頼を承った。

鑑定結果

うっすらと灰色の煙がミワさんの全身を掠めるように走る。つきまとうように執着している念。ユラユラと動くそれは、胸から頭部にかけて深くなり頭頂部は薄墨色に近い。濃い霧の中に佇む女性の、その背後には、隠れたがって形を変えるモノが黒煙のように渦巻く。執念の深さが漆黒にも視える。
まずは、念の縄で縛りつけてる邪気をとり祓わなければ! 邪な縛りを断ち切ったらエネルギー注入をして、安易には寄りつけない状態を創る、結界だ。

「そんな強い恨みを買うなんて!覚えがない」 と言うミワさんだが、長期の体調不良が30分で快復したのを、本人が たったいま体感したばかり。次は、犯人捜しをしなければ! 生霊は飛ばした人間が生きている限り、またいつ襲って来るか分からない。気がゆるみ隙間ができたら即、攻撃を受けてしまう。恨みとは無縁な清廉潔白な生き方をしていても、単に気に入らないとか、一方的に異性から想いを寄せられ...と、理不尽なものであっても、つのり募ればパワーを持ち飛んでくる。初めの内は微弱なので気づきにくい。黒い影はヒトガタを形成していく。男だ!

ミワさんは女性ならともかく、「男?...益々分からない。女性の職場で、男はいない」 見当のつけようもないと困惑した。少し年上で営業というより勘定...経理が得意そうなサラリーマン風の生真面目な感じ、「ミワさんも会った事があるようです」と伝えた。
心当たりが全くないとのお答えに、「最近じゃなくて、4年は経過してると思いますが?」 というと 「まさか!」声が変わり、ささやかな反応があった。恋愛を遠ざけてきた人に、男が関係してると言っても、すぐにはピンと来ないのも当然だった。

長年付き合った彼氏がいたが、浮気が原因で6年程前に別れ、連絡は一度も取ってない。マメだがとんでもない遊び人だった。傷心を癒したのが仕事での達成感で、以後、恋愛は封印した。

そんな様子を見ていた既婚の友人が真逆なタイプを紹介してきた。友人宅へ招かれて行ったら、 「僕も招待されて」と言う男に話しかけられ、ナントナクお見合い状態になってしまった。騙された気分でムッとしたが、ここで怒る訳にもいかず名刺交換だけする。大人の対応をしたつもりでいたが、翌朝、電話がきて焦った。「結婚前提にぜひ!」...突然言われて ミワさんは有りのままを告げた。「親友が勝手にセッティングして。結婚する気ないのに!」と分かりやすく。

ほんの数時間、しかも一度だけ、共通の友人宅で皆一緒に食事しただけ。それだけ!なのに、健全な生活の邪魔をされて、「私のほうが怒りの生霊飛ばしたいわ」 と息巻くが、そもそもが理性も道理もなく飛ばすのが「生霊」であり、ターゲットは「霊障に悩まされる」ことになる。
本気で見初めてしまった男は、その後も見合いを続けていたが、ミワさんの印象が忘れられず、ひたすら思い続けていく内に 感情のコントロールができず 邪悪な念を飛ばすに至ったようだ。

「そういえば..」とミワさんが思い出す。そもそも会った事すら忘れてたのに、フッと、瞬間的にだが 顔が浮かんで 「誰だったっけ?」 と不気味に思うことが何度もあったという。何の脈絡もなく、その顔は突然浮かんでくる。「誰だ?コイツ」 と声にだし悪態ついた事もある。
夢にまで現れた時は、「ヤダッ!もう」朝から気分が台無しだ!悪夢は見なかったことにしよう、シッシッと払う真似でオマジナイしてた。その顔の出現を凶兆として受け止めるようになる。

幽体離脱でやって来て、ムリヤリ引っ張り出されるのだから 体調悪化も起きれば 意識も飛ぶ。
「彼女いま何してるかな?」と一種の瞑想状態に入り 利己的な願望を「何とか叶えたい」と、感情のエネルギーをミワさん目がけて飛ばせば、肉体と幽体に隙間が生じる。身勝手な恋心は、思い通りにならない相手に、時には憎しみを持ち愛憎交々で 飛ばしたり或いは幽体で来たりと、自分の体調もよくないはずだが、お構いなしに好き放題している。潔さの片鱗もない。
「気持ちが通じて会えたら嬉しい」...忘れられたくない!「もう結婚する気になったかな?」その気になるまで辛抱強く待ってみよう、妄想は 年々肥大していった。支配欲の塊。

生霊返しは、倍額の一括で、悪業を償ってもらう。ミワさんが初めて被害を受けた時まで遡り、今に至るまでの被害×倍のパワーが発動されるため、相手に何が起きたとしても不思議ではない。ナニがオキタとしてもだ。血縁ではないので容赦もない。一応ミワさんの承諾を得てからどうするかを決めるが...「死のうが植物人間になろうが知ったことじゃないわ」 ということで原則に則り、ガンガンと邪気返し。どのくらいの障害が往ってるのか? 計算してる訳じゃないので、知る術もないが、云える事は 「飛ばされてきた倍」。それが相手にどれほどの打撃をもたらすのかも、被害を受けた側には分からないが、飛ばしてきた側には分かるはず!身をもって知る。

粘着する人間の中には、道連れにしようと、寝たきりになっても懲りずに飛ばす者もいるので、一応用心のために、セルフお祓いの方法をお伝えした。手応えは充分あっても、楽観視するには、数ヶ月は様子を見て欲しいと添えて。高笑いで景気付けするミワさんに、ついでにと!!「凄く平和だなと感じたら紹介者のご友人に聞いてみて下さい。奴はこの世にいるのか?」と。

その後

二ヶ月程してミワさんから 「生活が一変した」 とお電話を頂いた。覇気のある声はエネルギーに満ちて、戦いが終わったことを示していた。完全復活を果たした!と勝利宣言の言葉にホッとする。「生霊は成仏させる訳にもいかないのが焦れったいとこで、心配してたんです」と言うと 「聞いてたから、毎日すべき事はして、攻撃されたらと構えてたんだけど...」 静か過ぎるほど平和で、体調のチェックもしてたが すこぶる快調なので、逆に「なにコレ?」だったと。

ひどかった全身倦怠も不安感もない。意識の途切れもなくなり自信がついた。
気力が漲り周囲からは 「頼もしくなったわねぇ」、「あれ、身長が伸びた?大きく見えるわ」 と口々に言われている昨今だと。
ミワさんは「このトシで身長が伸びたら逆に怖いわ。どういう意味かしら?」。

「心身ともに健康でエネルギーが溢れてる人は、実際より大きく見えるんです」肉体を保護するオーラがふんわりと膨らんで、ときに際立った存在になるとザックリ説明した。華がある人というのは生来の資質だが、このエネルギー状態をキープしているから 「華」の存在感で人を惹きつける。営業職にあるミワさんが、仕事の運気も上がってきたというのも頷ける。

そして昨日、例の男を紹介した友人に、「4年位前に見合いさせられたオトコ...名前覚えてないけど。病院とか墓地とかに眠ってたり~なんて、ことになってる?」 と久々に電話してみたと。

「え、知ってたの?気の毒にねぇアナタのことを忘れられなくて、ずーっと言ってたわ。お見舞いだけでも行ってあげて」 と頼まれ、(冗談じゃないわ) と心の内で毒づく。被害者は私のほうなのよ!と大声で言いたいのを抑え、「へぇーそうなんだ。病院て、何かあったの?」と探りを入れると、「もう2ヶ月位経つかしら。高血圧の上に過労が祟って脳溢血で倒れたのよ。後遺症が残るらしいわ。アナタを一途に思ってたから心労もあったかもよ?」 と聞かされ、さすがに我慢も沸点に達して、「お見舞いなんて、そんな筋合いないわ。私か奴か、どっちかが倒れる事になってたのっ!」 と、これまでの経緯を得々と 文句交じりに説明した。

ミワさんから「ホントに不思議なのが、男の顔が今じゃ全然思い出せないの。前は、誰かも知らないのにハッキリ浮かぶのが不思議というか不気味だったけど。
4年の死闘が たった一夜でここまで形勢逆転できた事が一番の奇跡かも!?」 と物思いに耽るような、安堵の言葉が届いた。

お知らせ

ご注意
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